水に眠る

Dec 01, 24 彦凪 至

湖は濡れている空 真鴨らがすいすい飛んでゆくよ真昼間

川だったところに座る一人きり流れる場所を選べない水

街灯のひかりが揺れる水面より手招きされているような夜

目を閉じて沈む湖わたくしが消えれば平らな鏡の水面

眠そうな人と目が合いその人の歯をみがくあいだ見つめ合ってる


水に眠る 湖は濡れている空 真鴨らがすいすい飛んでゆくよ真昼間
川だったところに座る一人きり流れる場所を選べない水
街灯のひかりが揺れる水面より手招きされているような夜
目を閉じて沈む湖わたくしが消えれば平らな鏡の水面
眠そうな人と目が合いその人の歯をみがくあいだ見つめ合ってる

彦凪 至