電虱

Mar 01, 25 尾内甲太郎

曠野をゆく一匹の旅人 玻璃のチェス 一角獣の挽歌を曳いて

植物のけむりを吸って植物の汁を飲む からだの森のさえずり

ルララとはおたがいに恥ずかしくって見つめあえないときの擬態語

星星はみんなほろんだ 夜空という檸檬のぬけがら、肩胛骨の花

儲かった桶屋の息子に会いにいくアフタヌーンティーは奢りで


電虱 曠野をゆく一匹の旅人 玻璃のチェス 一角獣の挽歌を曳いて
植物のけむりを吸って植物の汁を飲む からだの森のさえずり
ルララとはおたがいに恥ずかしくって見つめあえないときの擬態語
星星はみんなほろんだ 夜空という檸檬のぬけがら、肩胛骨の花
儲かった桶屋の息子に会いにいくアフタヌーンティーは奢りで

尾内甲太郎